ここ何日間の新聞で一番あきれた事件です。今日の佐賀新聞の有明抄でも取り上げられていました。
もうご存知と思いますが、病気を理由に休暇と休職を繰り返して、5年間で8日しか出勤せず。しかもその間の給与2700万円はもらっていたという、奈良市の職員がやっていたことです。
奈良市の病欠に関する規定では、一つの病気に対して90日までの病気休暇が取得できて、それでも治らない場合は最長3年間の休職が認められているそうです。そして、違う病気になったらまた90日までの休暇と最長3年間の休職が取得できるのです。
制度上、そうなっているから仕方ないと言えば仕方無いのですが...
有明抄では、
すべてにおいて公平に対応しなくてはいけない行政の側に、おかしいと思いながらやり過ごしてしまうようなことがあってはいけない。と結ばれています。
たしかにそうなんです。私も同感です。だから懲戒免職も当然だと思いますし、2700万円の返還要求も速やかに応じなければならないと思います。
けれども、実際にこの制度を悪用して、仕事もせずに給与だけもらうというこの職員の神経が私は理解できません。しかも、市役所には高級外車で毎日のように乗り付けていたといいます。モラルが問われるどころの話ではありません。こういう人が日本国にいるというのが、情けなく思うのです。「勤勉の国:日本」とはとてもいえなくなるような事件です。こんな人が世の中に存在する原因はなんでしょうか?色々原因はあるとは思いますが、突き詰めて考えると、やっぱり教育に問題があるような気がします。