三重県議会で「審査や諮問、調査のために議会に付属機関を設置できる」などを定めた「三重県議会基本条例」が今月中にも県議会で成立する、と今日の新聞に報道されておりました。
「各地で知事の不祥事をチェックできずにその存在意義が問われる中で、この新条例が効果的に運用されるか注目される。」とも書いてあった。確かにその通りです。現在は単なる追認機関と化している、といわれても仕方がない状況です。しっかりとチェックして「良いものは良い、ダメなものはダメ!」と意思表示して始めて議会が議会であるのだと思います。
えっ!そうではなかったの?と思われるでしょう?そうなんです、そうではなかったのです。
また、この新条例は「専門的な知識や経験を持つ人を議会事務局の職員として採用できる」や「議会は政策立案や政策提言に積極的に取り組む」と宣言したり、「対面方式での本会議質疑を更に強化して一問一答方式で行う」などが盛り込まれています。
議会と執行部が相対する存在なのに、なぜ議会の長である議長は敵軍である執行部側の真ん中の一段高いところから我々議員を見つめているのでしょう。といったことを以前に講演で聞いたことがあります。そのときはただ笑っていただけなのですが、よく考えてみると、「なるほど一理あるな!」と思います。三重県議会が対面一問一答方式を採用した場合、議長はどこにいるのでしょうか?議員側の真ん中にいるのが普通かな?とも思わないでもないですが...
議会ももっと政策立案能力をもって、議員提案による条例案や、できれば予算も絡んだ施策に取り組めればと、願っているのですが...条例案は可能だが、予算までなんとかならんものだろうか...