「わけ入りし霞の奥も霞かな」
平民宰相といわれた原敬元首相の辞世の句とされる句ですが、先が読めない政治の世界を詠んだものといわれております。
国政もそうですが、地方の政治の世界も全く同じだと思います。市議会時代、まったく先が読めないことがよくありました。まさに一寸先は闇!といった感じでした。
ひとつの方向に向かって進んでいるかと思っていたら、突然止まって、まったくちがう方向へと進んでいってしまいます。こんな経験を何度したことか。混乱するだけですし、迷惑するのは、結局は市民です。そこが理解できていなかったのかもしれません。私が辞めてからも、しばらくはそんな状況が続いていたようでした。しかし、今は議員さん方の努力などで、市議会も正常化したようです。県議会も混乱するようなことを経験することはありません。やっぱり政策はちがったとしても、同じ意識で議会に臨んでいるからでしょう。
そして、今は政治の世界だけでなく、世の中全体も「先が見えない」そんな印象を受ける時があります。いつどこで何が起こるか全く予想がつかないことが多くなりました。それだけ世の中が複雑化しているのでしょうか。
あまりあっちに行ったりこっちに行ったりせず、なるべく単純で、しかも明快なほうが良いと思うのですが... ただし、深くじっくりと考えることは必要ですね。