桜のつぼみもふくらんできて、春の足音が聞こえてきそうなこの季節。
楽しくもあるが、反面寂しい季節でもある。
今日はそんな寂しさを感じさせるお別れがふたつ。
ひとつは、昨年の参議院選挙の折、10日間ほどだったと思いますが、私の運転手をしてくれた大学生が旅立つ前にあいさつに。
事務所の前を通ったとき、車が止まっていたのであわててユーターンしてきたと言っていた。
聞けばいるかと思って何度か事務所の前を通ったがいつもいなくて、今日ようやく止まっていたので立ち寄りました、と言う。
そして今度の金曜日(28日)に就職で東京へ行きますので、その前にあいさつに来たというではないですか。たった10日間一緒に行動しただけだけども、それでも影響を与えたとか。
こんな私が大学生に与えた影響とはどんなものなのだろうか?少しでもお役に立てれば嬉しいが...
支援者の息子さんで大学4年生の彼は、あの時から比べると随分と、しっかりとした大人になっていた。
別れ際にせめてもの就職祝いにと本を渡した。
これから国際化の波に揺られていく日本の社会に旅立っていくにふさわしいと思った本だと思ったので、まだ読みかけだったけど躊躇することなく渡した。この本が少しでも彼の役に立つのならと思うと、ずっと持っていて欲しいと思う。
ちなみにその本とは「フラット化する世界(上)(下)」。
頑張れ!と言ったけど、私も負けてはいられない。
今度会ったときにまたお互いに刺激し合えるように精進しなければ。
ふたつめは、陸上自衛隊九州補給処長で目達原駐屯地司令が退役される。その送る会が開かれた。
およそ1年8ヶ月の赴任だったそうだが、そんなに短かったかな?と感じるほど。
お会いする機会もこれまでの司令よりは多かったし、同じ大分県生まれというのもあったのでそう感じるのかもしれない。
33年の防人人生に別れを告げるのは寂しいと簡単に言ってしまえば、怒られそうなほど深いものがあると思う。防衛省への昇格が決まったとき、一緒に祝杯をあげたのをおぼえている。日本酒にとても詳しいお方でもあった。
いつか近いうちにまた、目達原駐屯地でお会いすることもあるだろうから、そのときを楽しみに待ちたいと思います。