先日行く予定だったけれど行けなかった「横山大観展」に本日午後から行ってきました。
会場となっている「三越ギャラリー」に入っていきなり「無我」が展示されていたのでびっくりしたのと感動したのが同時になって、その場に立ち尽くしてしまいました。あと絢爛豪華な「紅葉」にも感動しました。それから順に展示されている大観の作品を見ていったのですが、正直言って絵のことや美術のことはあまりよくわかりません。一昨年に足立美術館に行く機会があってそのときに初めて横山大観の作品を見たのですが、そのときに展示されていたのが作品の一部であったので、もっと見たいという気持ちがありました。いつかまた足立美術館へ絶対に行きたいと思っていましたが、そのチャンスが以外に早く来たので、今日は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。近くでは「博多どんたく」が開催されていて天神界隈もにぎやかだったのですが、それには目もくれず、一目散で福岡三越へ向かいました。見終わったあとは余韻を残しながら、真っ直ぐに鳥栖へと向かいました。
しかし、今日は生涯をかけて水墨画の世界を極めようと、一つのことに取り組んだ男の一生を目の当たりにすることが出来ました。一つのことに70年も続けて取り組むなんて簡単に出来るものではありません。10代後半で絵を始めています。私は今年41歳になりますが、10歳後半から続けて一つのことに取り組んでいるものがあるかといえば、正直言って何もありません。趣味にしてもなんにしても、どこか途中でやめていたり、中断して再びはじめたり、といったものばかりです。仕事も会社に5年弱勤めて、その会社をやめて政治の世界に飛び込みました。振り返っても過去が戻ってくるわけはないので、悔やんでもしょうがないし、後悔もしておりません。お蔭様で政治の世界に飛び込んで今年で13年になります。志をもって政治家になりましたので、その志を遂げるべく大観のように一意専心で政治に没頭していきたいと、あらためて思わされました。
帰宅途中に、永渕議員さんのお店の2階にある「永文堂ギャラリー」に立ち寄りました。実はここでも絵の個展が開かれているのです。大石琢身さんといって、新聞によりますが「知的障害があり、授産施設に通いながら絵筆を持ち続けている」アマチュア画家の方です。こちらは油絵でしたが、写真のように綺麗な絵ばかりでした。特に「SL」は目を引きました。そこを今SLが走っているかのような気がしてくるほどの、臨場感あふれる絵です。本当にお世辞抜きで感動します。
実は家に帰っても、気になってしょうがない位、どうしても欲しいと思った絵がありました。値段要交渉ですが大石さんの作品は売ってくれるそうです。7日まで開催されているので、もう一度行ってその絵を見てみようと思います。そしてもう一度心が動いたら、値段を聞くだけ聞いてみようと思います。値段が私が買えるくらいの値段だったら買わせていただこうと思います。