今日は、赤穂浪士討ち入りの日。この物語というか事件に出会ってから20数年。信念を持って目標に突き進む姿に心を奪われてしまっていたが、毎年この日が来るとまさしく命がけの行動に思いをはせる。
先ほど、NHKの「歴史の選択」でこの赤穂浪士が取り上げられていた。討ち入り組と討ち入りへの不参加組とどちらを選択するか?という内容。
要するに正義と名誉(理想)を貫いた討ち入り組か家族への愛(現実)を優先した不参加組とどちらの生き方を選びますか?というもの。討ち入り組は大石内蔵助や小野寺十内を紹介し、不参加組は家族のために武士から農民へ変身した奥野将監や討ち入り組と親の間で苦しみ自害した萱野三平等を紹介していた。紹介した中身はともかく、これまでは討ち入り組のことがとかくクローズアップされていてヒーローとなっている。不参加組のことをまったく知らないわけではないが、なるほど「どちらを選択するか?」という問いには「そういう見方もあるか!」と感心した。果たして自分ならどちらを選択するのだろうか?公人である今の自分ならどちらだろうか?名誉はともかく正義を貫くことができるか?それとも愛するもののために自分を捨ててまで生きていくか?自分を捨てるまでは無くとも、家族のために理想をあきらめて現実的な生き方をするだろうか?もちろんそういう立場に立ってみないと正直わからないが、県議会議員という公人であるだけに、県民のために理想を貫くことだけは止めることはできないだろう!そういう場合に家族を捨てるということを考慮しなければならない事案があるかというとそれは大方のところないだろうが、もしあったとしても、おそらく妻は理解してくれるだろう。子どもは将来的にはうらまれるかも知れないが...
しかし、大石内蔵助自身も城代家老という立場でなかったら、ひょっとしたら現実を選んだかもしれない。実際に308人の家臣のうち、250名近くの家臣が不参加組である。立場が違えば分からなかったかもしれない。
番組の終わりに選択投票の結果が示された。討ち入り組が8万票ほど、不参加組み5万票ほど。討ち入り組みの勝ちとなった。正義が選択されたのだが、しかし、その影で悲しみ苦しみぬいた赤穂浪士の遺族がいることも忘れてはならない。どちらを選択すべきか非常に悩ましい番組であった...?NHKを見たと書いてしまったな?とうとう受信料の納め時か?