今日は本会議が予定になかった日。
けれども「佐賀牛を中東へ動物検疫を受けずに持ち出した件」で本会議が開かれました。
各会派の代表から古川知事へ厳しい緊急質問。
この件に関しては、先週から大問題になっております。
「お土産として持ち出すのならノンハラールでも構わない」との総領事館の認識にノンハラールで持ち込んだのですが、「ハラールの是非にばかりとらわれすぎて、動物検疫の観点まで考えが至らなかった」というのが県の反省の弁です。
本当だろうか?
とても信じられません。多分嘘だろうと思います。
県民に対して、法律や条例などのルールに厳しく接する行政がこんなことをしでかすとは、常識では考えられません。
15キロの肉を3人で5キロずつ運んでいて、その3人の誰一人として検疫のことを考えなかったとは、とても考えられないのです。「不明を恥じる」とは知事の答弁ですが、こればっかりはちょっと苦しい答弁に感じた。
それにしてもなんでこういうことが起きてしまうのか?
やっぱり「中東への佐賀牛の輸出」という手段が目的に変化してしまって大事なことを見失ってしまったからでしょう。
ここ数年の県行政はどうかしている。
この先、関係機関、特に生産者の方々にはきちんとした対応をして欲しいと思います。
それにしても今日の古川知事はただただ誤りっぱなし。石破農水大臣にもお詫びを言いに行ったとか。
古川知事は「11月のドバイへの持込みは私が指示したが、未検疫であることは3月9日に知った」と答弁した。
古川知事をかばうつもりはないが、これはおそらく事実だろうと思う。本会議での陳謝は行政のトップだから仕方ない。
でもリーダーを陳謝させた部下の責任も重いし、組織的には自分のリーダーに人前で頭を下げさせるとはその部下にとっても恥です。自分が陳謝したも同然だし、世が世ならば命すらありません。良かったですよ、平成の世の中で。
とにかく大切なのはこれからの佐賀県の行動です。
どう動くか、どう対応するかで、県民の信頼が取り戻せるか否か、決まってきます。
古川知事だけでなく、担当部署だけでなく、県庁全体で取り組んで欲しいと思います。