佐賀商工共済問題に関して、第一次訴訟・第二次訴訟に参加しなかった被害者の救済に関して、県の責任と認定された額の4分の1を支払うという結論を出しました。
この結果、4億222万5千円が9月議会に予算議案として提案されることになりました。これで被害者への救済の額は合計で15億4000万円に上ることになります。これに関しては賛否両論あり、しっかりと議論をした上で結論を出さなければと思います。
私としては、「4分の1」が妥当かどうか、も含めてしっかりと考えてみたいとは思いますが、被害者の事を思うと、了としなければならないと思っています。
ただ、1点だけ引っかかったのは被害者救済のために出すお金を「給付金」としていること。
とても細かいことかもしれませんが、なんか県が被害者を上から見ているような気がしてならなかったのです。「県の責任の重さを感じて救済する」としながら「給付金」として支払うことに整合性があるのか?
県は「『見舞金』とか『損害金』とか他にも検討はしてみたが給付金がベストだと思った」と。
なんか納得いかんなぁ...
そこで給付と言う言葉について調べてみました。
漢和辞典には...
給付:支給し交付する。(余計わからん!)
金品などを与える(ほら見ろ!上から見下した表現やんかぁ)
ついでに「支給」について調べると
支給:あてがって分け与える。
「付」という漢字には「与える」という意味がある。たとえば「交付」は国や役所が金銭や書類を渡すことと書いてある。「与える」という言葉からはやっぱり上から物を見ているような印象がある。
それにしてもなんで「救済金」とストレートに表現できないんでしょうかね?
「給付金」なんて、ガクッとこけてしまいました。まるでフォークボールですよ。せめてスライダーぐらいにして欲しいです。たとえば「支援金」と言うような表現はどうでしょう。「支援」とは「他人をささえ助ける」という意味だと書いてありますから適しているのではないかと思いますね。
でも、「給付金」について実はもっと違う意味があるのではないかと思ってもう一度、今度は天下の広辞苑を見てみました。すると...
給付:債務の履行のために債務者がなすべき行為(作為・不作為)の総体
と書いてありました。これなら被害者救済とも整合性が取れるようですから、少し納得です。
いろんな意味で多くの県民の感心を寄せている問題だけに、佐賀商工共済特別委員会の委員であった私としては詳細に渡って気を使わねばと、日頃からも思っているので、こんな細かいことにこだわりました。
もう少しこの「給付」については調べて、考えて見たいと思います。