10時から鳥栖市都市計画審議会。
今日は市長からの諮問事項はなく、報告事項が2件のみ。
一つは「市街化調整区域における50戸連たん制度の運用について」
市街化調整区域は市街化区域と違い、自由に建物を建てることができず、分家住宅など建築できる建物が限定されています。分家住宅も線引き前(昭和48年12月1日以前)から土地をもっている家は分家できますが、そうでない家は分家ができません。現在線引きから40年以上が経過し、その要件が現状にあわなくなっており、家族の家さえも建てることができません。また自分で所有する土地でも線引き後取得した場合は家を建てることができません。そのため市街化調整区域では人口減少・少子高齢化が著しい状態で、伝統行事の維持や自治会運営がむずかしくなっております。これを是正するために、概ね50件程の家が建っている集落の中では家を建ててもよい「50戸連たん制度」の運用を行うものです。
審議会の中で、沢山の意見がでて、問題も多くあるようです。が、県内で唯一人口が伸びている鳥栖市においても、周辺地区は人口減少が激しいのが実情です。少しでも解消できるように、今後調整をしながらよりよい運用に努めていただきたいと思います。
もうひとつは「中高層建築物等の建築に係る紛争の予防に関する要綱(案)」について
万勝などを建てる場合、周辺の住民に事前の説明もなく、いきなり万勝建設の看板が掲げられ、トラブルになるケースが多々見られます。それを予防するための要綱で、事前に市への届け出をすることや事前の住民への説明会を実施することなどが定められています。
トラブルを解消せぬまま、マンションが建てば周辺住民もマンション住民もお互いに不幸です。事前に予防出来ればそれに越したことはありません。これからトラブルが起きることがないように実施されてほしいと思います。
審議会の中で、「市街化区域と市街化調整区域の見直しをすべきではないか」との意見がありました。
線引きから40年が経過し、線引きそのものが概ねそのままになっていることを考えれば、見直しも必要でしょう。短時間で出来ることではありませんが、将来を見据えじっくりと検討する必要はあると思います。